Mac OS Xのユーザーはなぜコストを厭わないの?

文:Robin Harris
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史
2008/04/25 08:00

Windows Vistaの苦戦が伝えられているが、Mac OS Xは、高いと言われるWindowsの2倍のコストが「喜んで」費やされているとも言える状況にある。その理由に迫ってみよう。

 この違いは何が理由なのか?

 WindowsユーザーにはWindows XPへのダウングレード需要があるのに、Macユーザーはどうして喜んで2倍払うのだろう?

 主な理由は次の通りだ。

  • 新しいリリースが安定している。最新かつ最高のものを購入することに伴う不利益がほとんどない。
  • 新機能の価値が明白。例えばLeopardのTime Machineは、30ドルかかりそうなバックアップソフトウェアに取って代わる機能だ(どのみち、こうしたソフトウェアを購入していなかった人が大半なのだが)。データ検出、Quick Look、PDF編集など、他の多くの機能によって、システムをより生産的に使えるようになる。
  • 新しいリリースのたびに、かっこいい新アプリケーションが登場する。ソフトウェアベンダはOSに追加された機能を利用して、一般ユーザー向けの低コストPhotoshopとも言える、Pixelmatorのような低コストのすてきな新しいアプリケーションを作っている。
  • とにかく簡単。箱入りのパッケージを購入したらDVDを入れて、数回キーを押せばアップグレードが進められる。ユーザー認証のわずらわしさもない。既存のアプリケーションは今まで通り動作するし、ドライバも同様だ。気に入らない理由がない。

 新しいリリースを購入するのは129ドルで新しいコンピュータを手に入れるようなものだ。

 筆者の見解

 Microsoftはテーブルに置かれたたくさんのお金をそのままにしている。問題ではなく価値が提供されるのであれば、コンピュータユーザーは現在Windowsの対価としてMicrosoftが得ている額の2倍以上を喜んで支払うことをAppleが証明している。

 ユーザーが本当に何を望んでいるかをMicrosoftが見失ったのは、MicrosoftがOEMの販売に重点を置いていることも理由の1つだ。Vistaが2006年のクリスマスを過ぎて出荷されたとき、出荷延期がDellやHewlett-Packardにどのような悪影響を及ぼすかがすべての関心事であり、心配の対象はユーザーではなかった。

 実際のところ、Vistaがあと6カ月後に出荷されればユーザーの助けになっただろう。そうする代わりに、PC業界は多数の信頼できる買い手たちを対象に、巨額の支払いが行われたベータテストを実施したのだ。

 Microsoftの株主は、現在の経営陣の決定によって株主価値が傷つけられていることを理解する必要がある。経営陣が変わらなければ何も変わらないのだ。

 もちろんコメントは大歓迎。もし、新しく購入するシステムにVistaが付属していないとすると、既存のWindowsマシンをアップグレードするために投資する人はどれだけいるだろうか?

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