ネットと相性の良い人材を求めて--2ちゃんねる求人や障害者起用に動くドワンゴ

佐野正弘
2008/04/21 14:02

サービス強化に向け「技術者倍増計画」を打ち出したドワンゴは、2ちゃんねる上での求人に加えて、「ニコニコ動画」の監視業務に障害者を起用した。ドワンゴはどういった考えのもとで、こういった採用活動を進めているのだろうか。

ニコニコ動画の監視業務に障害者を採用

 同社の人材戦略は、2ちゃんねる求人だけにとどまらない。新たに、ニコニコ動画のコメント監視・削除作業に、ITを活用して障害者の就労を支援するNPO法人「札幌チャレンジド」が選出する障害者6名を起用した。起用された6名は、月曜から金曜の間の午前9時から午後5時までを2〜3時間おきに区切ってシフトを組み、在宅で業務に当たっているという。

080421_chino.jpg 人材戦略について答える千野氏。ドワンゴには「ネットで面白いことができる場がある」と話していた

 これまでも同社は障害者を雇用していたが、ネットを通じた就労支援というのは初の試みだ。その理由についても、千野氏は「ネット」との相性を挙げている。千野氏は古くからネットに触れている中で、障害者の人達が活躍する姿を何度も目にしたといい、そうした人達にも活躍の場を提供して、一緒に仕事をする仲間になってほしいという思いが今回の起用に結びついているようだ。

 今回はコメント監視者としての起用だが、いずれはメールなどを活用し、他の職種でも在宅で勤務できるようにすることも考えているという。ただ、その際にはとりたてて「障害者採用」とうたうことはせず、障害の有無に関係なく普通の求人に応募してもらえるような雰囲気を作っていきたいとのことであった。

 もっとも今回の起用の背景には、利用者が急増しているニコニコ動画の監視体制を強化する必要性があったという側面もあるだろう。千野氏も「権利者との関係なくして“ニコニコ”は成功しない」と話しており、システムの改善や委託先の追加も含め、今後も強化監視体制の強化を進めていく考えのようだ。

 自民党、民主党などが青少年のインターネット利用に関する法案を提出しようとするなど、最近はネット規制への風潮が強まっている。こうした動きに対しては「サービスの利用者は10代が多いので、しっかり取り組まなくてはならない。ネット規制には基本的には反対だが、実情に即してしっかり対応すべき所は対応していく一方、セミナーでの講演やロビー活動など、外部に対しての情報発信もしていきたい」と話した。

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