オープンソースに“セレブ”はいらない?
翻訳校正:南紀奈子
SXSWカンファレンスであるジャーナリストがZuckerberg氏にインタビューをしたが、そのお粗末な内容が話題になっている。きらびやかなセレブの存在しないオープンソース界ではあるが、運動の趣旨を考えると、それも無理ないと思われるのだが…。
先週末の「SXSW(South by South West)」カンファレンスで、ジャーナリストのSarah Lacy氏がMark Zuckerberg氏にした基調インタビュー に対し、辛辣な批判が続出している。ここから、ある興味深い疑問が頭に浮かんだ。
オープンソースと“セレブ”は縁遠いものなのだろうか。
オープンソース界に有名人が存在することは確かだ。Eric Raymond氏、Linus Torvalds氏、Bruce Perens氏、Eben Moglen氏、Richard Stallman氏などがすぐに思いつくだろう。だが、彼らの名前を挙げても、ほとんどの人はだれだか判別できないに違いない。
別にそれが悪いというわけではない。実際問題、知らなくて当たり前だと思う。
オープンソース運動は、「目立つ」ためには不適切な活動だ。コードを開発し、コミュニティを築き、合意という価値を作り上げることが、オープンソース運動の本質なのである。明らかにテレビ向きではない。
わたし自身は、恥ずかしながら今回のニュースで初めてLacy氏の存在を知ったわけだが、彼女は次のようにZuckerberg氏を挑発して顰蹙を買ったと、批判記事にはある。
「(わたしの)番組を見ている人なら、わたしが(Techcrunch創立者のMichael)Arrington氏に水をぶっかけたことを知ってるわよね?」(注:実際にその場面が報じられたことはないが、そうした噂があるのは事実だ)
超保守派として有名なRush Limbaugh氏や、コメディエンヌのEllen DeGeneres氏がするように、傍若無人に振る舞ったのはLacy氏なりのジョークであり、真剣にとらえるべきではないのはもちろんだ。結局のところ、舞台の主役は、ただWebサイトを立ち上げただけのZuckerberg氏ではなく、彼女だったのだから。
シリコンバレーの有名ジャーナリスト、Sarah Lacy氏。
「Valleywag」ブログは最近のエントリに、Lacy氏の主なセールスポイントは彼女自身だと書いている。すなわち、魅力的な容姿を持つ、「シリコンバレーで最もいかしたレポーター」というのが同氏の売りなのだと。
したがって、現在は150億ドル相当の価値があるサイトを作ったZuckerberg氏へのインタビューも、実は彼女自身のためのものだったのかもしれない。
だがしかし、聴衆がLacy氏にブーイングを浴びせたのは、同氏のインタビューが下手くそだったからなのか、それとも、Zuckerberg氏の話に割り込む同氏に反オープンソース精神を強く感じたからなのか、どちらだろう。
オープンソースは概して、Lacy氏やその他のレポーターが実践しているセレブ信仰にまだ染まっていないが、これは問題なのだろうか。やはり、Torvalds氏を整形させたりするべきなのだろうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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