RIA時代のデザイナーとデベロッパーの協業についてアドビに聞いてみた
アドビにRIA時代の開発、特にデザイナーとデベロッパーの協業について、ツールとメソドロジの二つの視点から聞いてみた
2007年の暮れ、アドビシステムズ代表取締役社長 Garrett J.llg氏にお話を伺った際、「デザイナーはデザイン、開発者はプログラムだけという時代は終わった」という指摘を受けた。
リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)隆盛の影響もあって、UIを作るデザイナーとロジックを作るデベロッパーとの仕事の境目が曖昧になりつつある。システムを作る側としても、デザイナーとデベロッパーの緊密な協業が重要になるという指摘だ。
では、そうした協業において、具体的にどういったことを考える必要があるのだろうか。
本稿では、同じくアドビにツールとメソドロジ(方法論)の二つの視点から聞いてみた。builderの質問に答えてくれたのは米Adobe SystemsのGroup Marketing Manager Developer Marketing、Dave Gruber氏と同EMEA Senior Platform EvangelistのEnrique Duvós氏だ。
ツールに関しては、27日に国内でも発表になったFlex 3で、同社のデザイナー向けスイート製品Adobe Creative Suite 3(以下CS3)との統合が図られた。「Flash、Fireworks、Illustrator、Photoshopを利用して、自由にFlexのスキンをカスタマイズできる。Flexの内容・コンポーネントを編集する事も出来る」(Dave Gruber氏)。
Flex Builderの統合によって、ワークフローもサポートされる。Flash、Fireworks、Illustrator、Photoshopによるビジュアルデザインを、デベロッパーがFlex Builderで作成したコンポーネントにあわせて変更、これらをFlex Builderで統合するという一連の作業が可能になっている。
しかし、Flex Builderは開発者がメインターゲットとなっており、デザイナーが使うためのものとしては不足がある。そこで、同社では「Thermo」というコードネームのツールを準備している。
Thermoはパーツごとにレイヤー分けされたPhotoshopファイルを読み込み、それぞれのパーツに、ボタン・テキストフィールド・スクロールバー…… というふうなUIパーツとしての定義付けを行うことができるもの。これまでPhotoshopやIllustratorを使ってきたデザイナーが使いやすいアプリケーション設計がとられている。
Thermoが提供されれば、Thermoを統合したCS3をデザイナーが使い、Flex Builderをデベロッパーが使うという完全な形のワークフローが実現するわけだ。「AdobeとしてもThermoを重視しており、社内のFlex Builder担当者をThermoのグループに移して、なるべく早期に提供できるよう作業進めている」(同)。
Flex BuilderとCS 3の統合はAdobeの考える完全な形のワークフローを実現するための第一歩だ。Dave Gruber氏も「2008年度は統合されたツール群が目白押しとなる。ツールの統合に真剣に取り組む」としており、CS 3に統合されたThermoが登場するのもそう遠くない未来になりそうだ。
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