Six ApartとIBMの「Open」--builder tech day

渡会麻琴
2008/03/06 08:00

オープンソースを取っ掛かりに、Six ApartとIBMの「Open」に対する意識を探る。

オープンソースからオープンへの意識を探る

宮川氏

 オープンソースは自分たちでリリースもしてるし、自分たちで使ってもいる。スタンダード、当たり前になってきている。

 オープンソースには、一般向けの用途として使えるものがあります。自宅サーバ向けのものとかですね。しかし、一般的に作られたものを提供するよりも、うち(Six Apart)で使いたいものや、ほかの会社でも需要があるものをオープンソースで提供するのが基本。

 横のつながりがあって、ニッチなものを広げていっている。オープンにすることが目的ではないが、どうせ作るならオープンにした方がみんなおいしいよね、という感じです。

米持氏

 IBMでは「オープン」を、オープンソース、オープンプラットフォーム、オープンアーキテクチャー、オープンスタンダードと考えている。

 オープンソースというのは、開発されたソフトウェアのエコシステム。例えばApacheがいい例で、こういうソフトウェアは今ほとんどのソフトメーカーが必要なものです。これを各社バラバラに作ったらすごいことになってしまう。なので、みんなで集まってつくった1個のものを、みんなで使おうよという考え方をすると、実はオープンソースが良い土台になります。

 では、それを素人が作ったらいいかというとそうでもなくて、ベンダー企業がつくった方が品質が良くて良いものが作れます。オープンソースがあるからそれを使っているのではなく、IBMそのものがオープンソースを提供している。ApacheのメンバーとしてIBMがいるという考え方が正しい。

 重要なのは、オープンソースを無料ソフトと考える方がいるかもしれないが、IBMでは投資の対象だということ。何のために投資するのか?私たちは「畑をつくる」という言い方をします。あるソフト屋が畑を作るときに、そこに投資をするためにオープンソースソフトウェアをやる。そこで、ある程度ソフトウェアが育つと、IBMでは別のところで事業になります。

鈴木氏

 宮川さんに質問。ホットになるものをつくる時に注意していることは?

宮川氏

 オープンにすることが目的ではなく、そこに捉えられてということはない。結果として「これ、オープンにできちゃうね」という考え方。

 気をつけている点は特にない。MovableTypeが始まったときは、開発者が集まってくると面白いから、こんなの作って盛り上げていこうよ、という感じ。オープンであることが、重要である点もあります。

鈴木氏

 では、メソドロジーの話に移りましょう。どのようなやり方で開発してますか?

宮川氏

 自分たちでサイトを立ち上げて、ユーザーに対して提供するという点では、リリースサイクルをできるだけ短くするのが重要。とりあえずリリースして、こまめに機能を追加したり、フィードバックをもらったりというやり方。

 自分たちで「これがベストだ」という確信をもってリリースするのではなく、ユーザーの要求に応じて機能を追加するやり方が重要。β的な要素を提供しています。

米持氏

 IBMはメソドロジー企業。SI事業が収益の半分くらいを占めいています。請け負い構築事業のメソドロジー。お客様から何億円かの事業を請け負い、システムを構築していくという時に、どういうプロセスでやればいいかを考える。構築ビジネスのメソドロジーとして捉えています。

 Eclipseは非常に成功したオープンソースソフトウェア。これを成功体験としてもう一度──という事業を始めています。

 IBMでは「フィードバックを貰ったら次のビルドでもう直ってくる」というスピード感を取り入れながらやっていこうとしています。これはIBMのメソドロジー改革。

鈴木氏

 今の話で思ったこと。

 オープンという言葉には意味が多様で、さらに画期的で、「オープンソース」という言葉で一括りにできない。プロダクションごとにオープンにしている。

 一方のSix Apartは、プロダクションコードを本当にオープンソースにしちゃうというやり方をしている。多分それは、それぞれのコミュニティとの対話の仕方や考え方というところからくるのではないか。

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