weaveでブラウザとWebサービスの融合を図るMozilla--builder tech day

原井彰弘
2008/03/03 08:00

builder tech dayの「Mozillaとオープンウェブ」では、Mozilla Labsで現在開発中のMozilla Labs weaveが紹介された。

 気になるのはプロジェクトの現在の進捗だ。Beard氏によると、現在はプロトタイプの作成中で、バージョン0.2が今月リリースされる予定だという。このバージョン0.2では、バージョン0.1ですでに実装されたブックマークと閲覧履歴の同期やデータの暗号化といった機能に加えて、新たにOAuthをベースとしたサードパーティ向けのAPI機能が追加されるという。これに関しては、具体的な企業名は公開できないというものの、かなりのサービスがテストへの参加を表明しているとBeard氏は述べた。

 また、もう一つ気になるのが Googleとの関係だ。参加者からは「GoogleはすでにGoogle Browser Syncという類似のサービスを提供しているが、そのサービスとはどう異なるのか?」という質問があった。GoogleはFirefoxのアドオンとして、Google Browser SyncというFirefoxのブックマークや閲覧履歴、設定情報などを同期化するサービスをすでに提供している。また、Googleのウェブ履歴機能を用いれば、過去に閲覧したページすべてを対象として検索を行ったり統計を取ったりすることも可能になっている。そして当然、Googleも今後さらに新たなサービスを提供していくということが考えられるだろう。weaveはGoogleのサービスとはどのような関係になるのだろうか?これに関してBeard氏は「weaveは拡張を行うことが可能である。また、Google Browser Syncはデフォルトでは暗号化が行われないが、weaveはデフォルトでデータの暗号化が行われている」と述べた。

 この講演でBeard氏が繰り返し強調していたことの一つに「分散と調和、秩序と無秩序のバランス」というものがあった。ネットでは中央集権的なものはうまくいかず、適度な無秩序が存在しつつオープンスタンダードで結合して一定の秩序を保っている状態が、ネットの発展にとって一番よいというのである。そう考えれば、Google Browser Syncとweaveとの衝突というのは大きな問題ではなく、むしろネットの成長に活力を与えるものになるのかもしれない。

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