SOA投資熱は冷めず--焦点はぼやけたまま
翻訳校正:南紀奈子
2007年に引き続き、2008年もSOAへの投資は順調に伸びると予測されている。だがその背景には、明確な投資戦略の欠如という問題が潜んでいる。このままでは、せっかくの投資が無駄になってしまうおそれがあるという。
AMR Researchが発表した、SOA支出傾向に関する最新調査結果から、多額の金が動いている実態が浮き彫りになった。だが、予算を付けている企業自体は、大半が何に投資しているのか正確にはわかっていないという。
SOAを導入している平均的な企業は、2007年に140万ドルをソフトウェアおよびサービスに費やしたと、AMRは見積もっている。同社はさらに、SOAの採用は広範囲にわたっており、勢いも増しつつあると指摘した。中国、ドイツ、米国では、採用企業の増加率が100%以上におよんでいる。
しかし、2008年も引き続きSOA予算はしっかり確保される見込みであるものの、同調者報告書の著者は、そうした投資には道理も理由もないことを明らかにした。「InfoWorld」サイトは、AMRのアナリストであるIan Finley氏による、「2008年には何億ドルという金がSOA市場に流れ込むと思われるが、そのほとんどが無駄になる」という発言を引用している。
なぜ金の無駄遣いが起こるのだろう。Finley氏は、SOAに取り組む際の焦点が1つに定まっていないことが原因だと説明する。今日の企業は、互いに関連していない別個の問題を解決するためなど、SOAに投資する理由に一貫性が欠けているのだ。
同調査の対象者は、SOAに予算を割り当てる主な動機として、投資を迅速かつ安価に、さらには低リスクで行うため(22%)、個々のプロジェクトに必要なため(18%)、再利用を通してITコストを削減するためといったものを挙げている。
コードの再利用は、SOAの導入に踏み切る理由の中でもポピュラーだが、Finley氏はSOAの究極の利点は別にあると話す。SOAのほんとうの価値は、SOAが開発および管理に関する思考法を変革することであり、当然ながらこれを数値化するのは難しいと、同氏は述べた。また、早くからSOAを利用してきたユーザーは、製品やサービスを市場に投入するまでの時間を短縮し、アジリティを高めてくれる点もSOAのメリットとして認識している。もっとも、アジリティの向上も具体的には計測しにくい長所だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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