SOA導入時はサイロをもれなくつぶすこと
翻訳校正:南紀奈子
SOAプロジェクトを進めるうえで最もやっかいなのが、ITとビジネスの意思疎通だ。こうした問題を解消するには、SOAに関するあらゆる情報を集めて検討する、クリアリングハウス的なものを設けるのが好ましい。
社内にインテグレーションチームが2つあるが、顔を合わせたり、口をきいたりするのは年に1、2度という会社の話を聞いたことがある。あくまでも噂なので、ほんとうかどうかは分からないが。
Lorraine Lawson氏は最近のブログエントリで、コミュニケーションのサイロ化および欠如と、それらがSOAにおよぼす影響を論じた。SOAにおいては、開発者がほかの開発者の動向を把握しておくだけでなく、ビジネスが開発者の取り組みを押さえていなければならない。その反対もまた然りだ。Lawson氏は、同僚が1日中何をやっているのかまったく知らないという、あるIT専門家の例を挙げている。
おのおの孤立したグループにサービスを共有させることで、魔法のようにITとビジネスを調和させるはずのSOAにとって、こうした状況は好ましいものではない。レポジトリとレジストリはコミュニケーションや相互認識を助長するが、「この種の技術ソリューションを利用していても、SOAに関しては、IT組織と経営側が社内で意思を通じ合わせるのはしばしば難しい」と、Lawson氏は述べた。
Lawson氏は、多くの企業のSOA導入プロジェクトに協力してきた、Eric Roch氏の見解に言及している。Roch氏は、SOA運営委員会の支援を得てSOA検証センターを立ち上げ、SOAにかかわるあらゆる問題を扱う情報拠点とすることを推奨しているという。
たった1つのグループのニーズだけを考えたサービスを開発するという、反エンタープライズ的な悪弊が企業には存在するが、こうした取り組みが状況を変える可能性がある。「IT部門が何らかのサービスを開発するとき、彼らのシステムに対する考え方はしばしば偏狭になってしまう。あるいは、視野が狭いために、機能をサービスとして作るのではなく、ほかと接点のないサイロ化したアプリケーションに同機能を埋め込んでしまっている」(Roch氏)
こういった検証センターを設けることで、SOAに関する問題を小難しい組織政治から解放してやれるという話も耳にしている。SOAプロジェクトは、基本的にはビジネスニーズに合わせて優先順位をふるもので、1つの事業部門の課題にのみ貢献するものではない。SOAはすなわち、サイロ不可知主義的(なんていう造語はどうだろう?)な代物なのである。
とはいえ、検証センターは余裕のある大企業にだけ許される贅沢品で、中小企業にはそれに充てるリソースも人員も足りないのが現状だ。中小企業では、突き崩すべきサイロ自体も少ないだろう。それでもやはり、通常業務の一部を経営陣に対するSOAの売り込みに割き、ITのオープン性向上に尽力するSOAエバンジェリストが、彼らにも必要なのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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