ウェブ開発者を二流の開発者扱いしてはならない理由
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
ウェブ開発者と従来のアプリケーション開発者を区別することが理に適わなくなってきている理由を説明するとともに、人材採用という観点からその状況を考える。
アプリケーション開発者とウェブ開発者はかつて、明確に区別されていた。これは、ウェブ開発にPerl/CGIや、従来からあるASP、標準的なJSP、PHPといったテクノロジが主に使われていた頃ならば理に適っていた。しかし、Perl/CGIが勢いを失い、ASPがASP.NETに置き換えられ、JSPがJava Beansのような扱いを受けるようになり、PHPがニッチな市場に追いやられ、その役割がより特化したものとなるにつれて、 こういった区別は適切なものではなくなってきている。残念なことに、リクルーターや採用担当者はこういったことが判っていない。そして、多くの開発者も判っていないのだ。
TechRepublicのフォーラムに寄せられてきた多くのウェブ開発者の不満として、旧来の開発モデルに携わる人々から同等の存在として見てもらえないことが多いというものがある。旧来の開発者がウェブ開発者を見下す原因は、多くのウェブアプリケーションのアーキテクチャにあると私は考えている。実際のところ、こういったアプリケーションは本当の意味でのウェブアプリケーションではなく、動的なウェブサイトのレベルに留まっていると言ってもよいだろう。そしてこういった動的なウェブサイトのシステムは、旧来の開発者らをぞっとさせるような手法で記述されている。実際、そんな手法をデスクトップアプリケーションやサーバサイドサービスの開発に用いれば、とんでもないことになるだろう。
しかし、こういったウェブ開発者を取り巻く状況は急速に変わりつつある。私は昨年1年間にわたり、何百通という履歴書(英文記事)に目を通し、何十人という応募者の面接を行った。その結果、ウェブアプリケーション開発は未経験という応募者であっても、アプリケーションのミドル層やデータアクセス層の開発からスタートするのであれば、われわれの出した求人条件に適合し得るということが判ったのだ。われわれが採用した10人ほどの開発者のなかで、ウェブアプリケーションのプレゼンテーション側に特化した部分(HTMLやCSS、JavaScript)の開発経験を特に挙げていたのは1人だけだった。あとは、Visual Studioを用いて「ドラッグアンドドロップ」を行う程度の経験者が数人いただけだ。開発経験にばらつきがあっても、仕事はちゃんとうまくいっている。
ウェブアプリケーションは、それ以前からあるアプリケーションと同様に、「氷山」にたとえることができる。つまり、実際のコードのうち、何らかのかたちでエンドユーザーの目に触れるようになる部分はほんの一部しかないのである。ウェブアプリケーションにおいてプレゼンテーション層より下にあるものはすべて、従来からあるアプリケーションとほとんど同じなのだ。つまり、難しい点も同じなのである--違うのは、それらの解決方法なのだ。例えばウェブアプリケーションにおいては、ウェブ/アプリケーションサーバが多重の接続要求を自動的に取り扱うため、あなたはそのウェブ/アプリケーションサーバが多重化を行っているという前提を置き、その前提に基づいて学習と開発を行う必要がある。(すぐに思い浮かぶこととして、セッションデータへのコンカレント(並行)アクセスがある。)
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