新Emacsの強力な置換機能を使いこなす

後藤大地(オングス)
2007/07/01 00:00

6年ぶりの大きなアップデートとなったEmacs 22.1、CVS先端の開発バージョンを使っているユーザは、なんとなく見過ごしてしまっているかもしれないが、新しい機能には便利なものが多い。ここでは、特に強化された置換機能について取り上げる。使いこなせば強力なので、是非使ってみて欲しい。

もちろん、置換対象と置換結果を指定する。異なるのは結果の指定でelispによる関数が組み込まれている点だ。

対象の指定で使っている表記はこれまでのreplace-regexpの範疇で理解できるだろう。( )がグルーピングの指定、一致した対象は置換後文字列の指定で順次\1 \2 \3、と指定していく。

リスト3 一致対象の指定

Query replace regexp: \([0-9]+\)\([ ]+\)\([0-9]+\)

置換後の指定で関数を組み込んである。「(if (= (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "=" (if (< (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "<" ">"))」がそれだ。わかりやすくフォーマットするとリスト5の様になる。一致した対象を比較してそれぞれ"<" "=" ">"を出力するという処理を行っている。

リスト4 置換後文字列の指定

Query replace regexp with: \1 \,(if (= (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "=" (if (< (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "<" ">")) \3

リスト5 replace-regexpで使ったLispコード

(if 
  (= (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "="
  (if 
    (< (string-to-int \1) (string-to-int \3)) "<" 
    ">"))

置換後の指定で「\,( ... )」という表記があることに注目してほしい。「\,」が「それ以降の処理はLisp関数である」ことを表すものだ。これで、正規表現のなかでの関数の使い方がわかっていただけたと思う。

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