Twitterは"人類ボーグ化"の序章か?
Twitterが躍進を続けています。まだ(ベーシックな)携帯電話でこそ登場していませんが、デスクトップPCはもちろん、iPhoneにAndroid、やWindows Mobileと、スマートフォンでの利用が本格化しています。写真やビデオの投稿が可能なスマートフォン向けTwitterクライアントも登場していますから、いつでも・どこでも誰かのつぶやきや目にしたものが情報として入手できるわけです。

この状況で思い出したのが、新スタートレック(TNG)に登場する機械生命体「ボーグ」です。TNGをご存知なくても、本家スラッシュドットに以前よく登場していたBill Gates氏のアイコンには見覚えがある、という方は少なくないと思います。ボーグは文化を吸収・同化することで勢力を拡大する種族で、常套句が「お前たちを同化する。抵抗は無意味だ」ですから、企業買収による最新技術の取り込みを進めていたMSのパロディというわけですね。
なぜこのような話をしたかといいますと、ボーグ個々の生命体(ドローン)はネットワークに常時接続しているんですよ。ボーグに個人という概念はありませんが、多数のドローンで構成される集合意識があり、そこを通じて他のドローンの存在を(個人としてではなく)認識しているわけです。いつでも誰かのつぶやきが聞こえる……どことなくTwitterに似ていませんか?
BSD草創期の大立者にしてSun Microsystems共同創業者のBill Joyが書いた、人類のサイボーグ化を危惧する論文(Wired Magazineに掲載の「Why the future doesn't need us」)をご存知でしょうか。彼は悲観的な意見が多いことで知られていますし、この論文はIT技術が今後ナノテクノロジーや遺伝子工学にまで影響するだろうという趣旨ですが、途中ボーグに言及するなど、いつでもオンラインにあることが当たり前の状況を念頭に置いているようです。
Twitterにノーベル平和賞を、などという話もあるようですし、プラスの面が大きいことは確かだと思いますが、個人的にはいつでもオンラインという状態には抵抗を感じます。さすがにTwitterがボーグ・ネットワークの役割を果たすとまでは思いませんし、蓄積した情報を共有するというレベルにもありませんが、この手のサービスに依存性があるということは、理解しておいたほうがいいような気がします。
TNG第123話の「I, Borg」は、ボーグ集合体から一時的に離れたドローンを巡るエピソードです。エンタープライズ号乗務員とのやり取りのなかで、ボーグが「いつも誰かの声が聞こえる集合体から離れて寂しい」とつぶやくシーンは、Twitterへビーユーザの共感を集めるかもしれません。
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