ファイルシステムについて考える
新しく始めるこのブログ、読んで字の如し、OS関連ネタを中心に話を展開していきます。技術動向の先にある漠然とした未来のOS像をあぶり出す、とでも申しましょうか、過去と現在のトピックを踏まえつつ半歩先の将来を見通せたらいいなあ、と。フレンチ&京言葉風のタイトル(ブログどす、と読みます)と同じく、はんなり・まったり綴っていきたいと考えていますので、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
さて、最初のお題は「ファイルシステム」。いきなり大上段に構えてみましたが、扱うデータ量が増える一方の現状にあって、大きく変わりうる/変わらなければならない実装であることは確かだろうと思います。あれこれ書く前に、現状を整理してみましょう。
まず、HDDの大容量化と低価格化の進行があります。動画のデジタル化が進むことにあわせて需要は増大、メーカーがこれに呼応してか容量あたりの単価は下落を続け、いまや1GB / 10円以下という製品は珍しくなく、1TBのHDDが1万円程度で購入できる時代となりました。
そうなると、増え続けるデータへの対策が必要になります。シリアルATAやIEEE 1394といったシリアルバス規格の普及もあり、転送速度の問題は(ある程度)解決されましたが、PC界隈においてドライブ/パーティションという概念はいまだ変わらずです。ディスク領域を増やすといっても、いわゆるマウントポイントの下にディスクスライスが増えるだけで、ファイルシステムそれ自体が拡張されるわけではありません。
その1つの解が、Solaris 10で実装されたオープンソースの「ZFS(Zettabyte File System)」です。従来のボリューム単位ではなく、ストレージプールと呼ばれる仮想領域にディスクを追加する形式となるので、ボリューム単位での管理が不要になります。128ビット化やファイル保護機構「Copy-on-Write」などの機能も特徴的ですが、メモリを増設する感覚でディスクを増減できるストレージプールの概念のほうが、ユーザにとってインパクトもメリットも大きいような気がします。
なにやらZFSを紹介するための導入編のような内容になってしまいましたが、次回はZFSを例に取り上げつつ、Snow LeopardやWindows 7のファイルシステムを予想してみたいと思います。
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