トップページにみるウェブデザイン--スタートポイントとしてのZDNet Japan
前回、ZDNet Japanのリニューアルプロセスが見た目の模様替えではなく、ビジネスモデルの見直しから始まり、コンセプトをじっくり固めてから行われたことを明らかにしました。
欧米らしい本家のデザインを基本的に継承しつつも、様々な部分で日本向けにチューンナップしています。コードを含めたフロントエンドの違いと、その理由について開発チームに聞きました。
CNETが開発を支援するJavaScriptライブラリ「MooTools」
ZDNet Japanは、色の使い方や全体的な雰囲気こそ本家サイトを継承しているとはいえ、コードは随分違います。制作マネージャーの五十嵐啓人さんによれば、本家サイトで採用したのは見た目だけで、コードは1から日本側で作り込んだそうです。
例えば、本家サイトでは複数のCSSファイルを読み込んでいるのに対し、日本版ではひとつのファイルにすべてのスタイルを記述しています。リクエスト数を減らすためにまとめているのが理由のひとつですが、実際にはパーツごとに分解されており、CMSが自動的にひとつのCSSファイルへと変換しているのだそうです。つまり、数千行の長いCSSコードを編集しているのではなく、コンポーネントに分かれた状態で管理されているわけです。
採用しているJavaScriptライブラリも本家と日本語版では違いがあります。日本ではPrototype.jsを採用しているのに対し、本家では軽量なJavaScriptライブラリとして定評のあるMooToolsを使って開発しています。
実は米国CNETの技術チームはMooToolsの開発を早期から支援しており、ドキュメンテーションだけでなく書籍も出版しています(「MooTools Essentials」)。つまり、ZDnetだけでなくCNETでもMooToolsが採用されているわけです。
CNETのバックアップがあるMooToolsとはいえ、日本では他のJavaScriptライブラリに比べると知名度が低く、日本語のドキュメンテーションもないに等しい状態。それに対し、Prototype.jsは充実した日本語ドキュメンテーションと多数の関連サイトがあります。MooToolsに比べてPrototype.jsのほうが開発がしやすかったから、というのが採用の理由でしょう。
- コメント(5件)
ご指摘の通り、ZDNet.comはほぼ全面的にブログを導入しています(彼らはこれをブログネットワークと呼んでいます)。さらに、CNET News.comについても同様のトランジションがはかられており、今後はCNET Networksとして米国で持つメディアはブログネットワークとなるのかもしれません。
一方で日本については、http://japan.zdnet.com/blog/ においてブログを持っているものの、ブログメインのサイトではなく、ブロガーさんを積極的に増やすこともしていません。
これにはいくつかの理由があります。
1. 読者のニーズ:
ZDNet Japanの読者は、40代~50代の経営者、経営企画、情報システムの担当役員、もしくは彼らに影響を与える方々(インフルエンサー)が中心となっています。リニューアルに際し、こうした方々に会わせていただいてヒアリングをしたところ、今のところブログが情報ソースとして使われていない、という現状が見えてきました。ただ、インフルエンサー層の方々は今後重視するかもしれないとおっしゃる方がいらっしゃるのも事実です。しかし、彼らにしてもそこでITの話をというニーズはなく、むしろ、経営者層がなにを考えているのかを知りたいという声がほとんどでした。つまり、国内において米国と同じようにブログネットワークを全面的導入しても意味がないと判断しました。
2. builderの存在:
私はZDNet Japanとbuilderという二つのメディアを持つエンタープライズ・メディア事業を見ているのですが、ZDNet Japanはスタティックコンテンツ、builderはインタラクティブコンテンツというポートフォリオにしています。builderを立ち上げる際、ZDNet Japanからテクノロジーセントリックな話題とソーシャルテクノロジーをスピンアウトさせる形で始めています。現在もブログをはじめとするソーシャルテクノロジーの導入はbuilderに優先的に行っています。事業としてみればソーシャルテクノロジーの導入には積極的なものの、現在はbuilderを主なターゲットにしているということになります。もっとも、これは内側の事情であり、読者の方々には関係のない話ですね……
ほかにも多々あるのですが、主に上記2点が理由となります。ご意見・ご質問などあれば引き続きコメントでお願いします。弊社の規定に触れない範囲で情報をシェアさせていただきます。
理由は納得できるのですが、予想の範囲内であるのが、ちょっと寂しいです。
40代~50代だからこそ、ポリシーを持って意見を言えるBlogerとなるべきなのに、これができないこと自体が、他のIT先進国に距離を置かれている原因のような気がしてなりません。
ZDNetとbuilderrは、記事の視点も異なるので、ZDNetの置き換えにはならないと思いますし、最初は寂しい状況になるかもしれませんが、今後、Blogサイトができることを期待しています。
生意気申して、すいません。
そして、asakawatさんの提起にお答えするものではないのかもしれませんが、私の意見も……
事業マネージャーとしてではなく、記者としての意見ですが、国内企業がIT導入に関する情報を公開することを、機会ではなくリスクとしてとらえているのは非常に残念です。
ユーザー間で情報交換をしてノウハウを蓄積せず、様々な案件を会社を横断して請け負うSIerがノウハウを蓄積して各ユーザーに還元しているわけです。これには良い面も悪い面もあるのですが、記者としては取材しがいが無いですね…… やはり、エンドユーザーの方々の声こそが貴重ですから。
もっとも、テラデータなど、ユーザー会が活発で、良質の情報交換がなされているところはあります。そして、その情報がさらに外に出てこないのは我々メディアの責任でもあります。
インターネットの加速的な普及でユーザが賢くなったことを警戒しているだけの部分もあり、かつ、SIer自身が自分達の勉強不足を隠そうとしている部分もあって、単に保守的な動きをしているだけという面もあります。
しかし、保守的な人だけではなく、革新的な人もいるが、「皆で渡れば怖くない」文化がちょっと根付き過ぎていやしないかというのが気になります。
私も、ユーザ会というものは賛成です。新たなものは、生み出す起点になりますからネ。
ちょっと尻切れトンボ気味ではありますが、是非、本家のような活発な情報交換できるPublicスペースを作っていただけることをお祈りしています。
- ホワイトペーパー



今後のビジネスに双方向コミュニケーションは重要だと思うのだが・・・