BIOS設定の謎を解く
RAM関連の設定
CPU Ratio Setting
この設定によって、RAMの動作周波数が決定される。通常はデフォルト(たいていAuto)のままでよいが、速度を調整したい場合には、あらかじめ計算した値を指定しておいてもよい。
Execute Disable Bit (IntelのCPU)/Enhanced Virus Protection (AMDのCPU)
適切なOS(Windows XP Service Pack 2以降)を使用している場合、この設定によってコード中のバッファオーバーフローが検査され、マルウェアからあなたのシステムが保護されるようになる。この設定を有効にしても、安定性やパフォーマンスに悪影響が及ぶことはない。
TCL - CAS Latency
CAS(Column Address Select)レイテンシとは、メモリ素子上の次のデータ列にアクセスする際に発生する遅延(クロックサイクルで表現される)のことである。
TCLは、RAMの調整において最も重要な設定である。タイトな(小さな)値を指定することで、ベンチマーク結果は良くなるかもしれないが、実際には余裕を持たせておいた方が好ましいことも多い。特に、オーバークロックを行う場合には、パフォーマンスをほとんど低下させることなく安定性を向上できるようになるはずである。
Vdimm
これはRAMに与えられる電圧である。通常はデフォルトのままにしておいて構わない(ただし、RAMによってはより高い値を指定した方が良いものもある--RAMの諸元に目を通してほしい)ものの、システムのオーバークロックを行う場合には、Vdimmを0.2V程度高くしておくと良いだろう。
とは言うものの、Vdimmの値を増やすことでシステムの発熱量も増大するということも覚えておいてほしい。
グラフィック関連の設定
Graphics Aperture Size
この設定は、AGP搭載ボードにのみ存在している。この設定により、テクスチャなどのために確保されるPCIメモリアドレス空間のサイズが決定される。
旧式のAGPカードが搭載された古いシステムを使っている場合を除き、この設定は気にしなくてもよい。古いシステム上で旧式のGPUを搭載している場合には、このアパチャサイズを最大にしておくべきである--ただしそれほど効果はない。
Memory Hole at 15MB
これも旧式のシステムにのみ関係する設定である。大昔の(地球上に恐竜が闊歩していた頃の)ISAカードの中は、15Mバイトから16Mバイトの間にあるメモリ空間を予約しておく必要のあるものもあったのだ。
使用しているPCが10年以上前のものでない限り、この設定を無視しても何の問題もない。
PEG Force X1
この設定はPCI-Eバスを1倍モードで動作させるものであり、これによってある種のカードとの安定性と互換性が向上する。ただし、グラフィックのパフォーマンスは低下する。通常はこの設定を無効にしておくことでPCI-Eバスが16倍モードで動作する。1倍モードで動作させなければならないハードウェアがあったとしても、そのようなハードウェアは捨てた方が良いかもしれない。
バス関連の設定
Northbridge Voltage
この設定はMCH(Memory Controller Hub)電圧と表示されていることもある。
Intelシステムにおいて、メモリコントローラはノースブリッジにあるため、オーバークロック時における問題(特にFSBとメモリ)に遭遇した場合、少し高めの電圧を設定する必要があるかもしれない。なお、これはAMDシステムには当てはまらないことである。
Northbridge Voltageを増やすことで発熱量も大きくなるということを覚えておいてほしい。また、ノースブリッジにあるチップのヒートシンクは貧弱なものが多いため、発熱問題に対処する必要があるかもしれない。
Southbridge Voltage
サウスブリッジにはEIDE/SATAやPCIバス、音声コントローラ、Ethernetといったものがあるため、この設定に手を入れる必要はまずないはずである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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