電子メールの終焉と、それがプログラマーに与える影響
われわれは電子メールのクライアントやシステム、管理者らを責め、こういった問題の多くに対処するためにさらに多くのソフトウェアを購入することになる。しかし現実には、こういった電子メールのクライアントやシステム、管理者らはSMTPという規格に忠実に従っているだけなのだ。SMTPの危険性に対処しようとして、より優れた、効果的な保護対策を追加することは、この仕様から逸脱するということになるのである。
SMTPという規格は、多くのサーバがルーティングテーブル上にある次の配送サーバとの接続を確立するために長距離通電話をかけあっていた(通話料金が安くなる深夜まで接続を待つこともあった)ような時代に生み出されたものである。電子メールが届くまでに何時間、時には何日もかかっていた。言い換えれば、電子メールは重要ではないものごとに使用するには十分だったということである。SMTP規格や、それを使用する旧来のシステム(例えばSendmail)の多くは、こういった環境下での要求を満たすために作られたものである。その結果、今日の環境においてはほとんどメリットがないだけではなく、実際にはセキュリティやスパムの問題というデメリットをもたらしているのだ。
プログラマーは、電子メールの終焉がもたらすチャンスをいかに活かすべきか
あなたは、「しかしちょっと待った、、、。私はこういった問題を解決する魔法の特効薬ともいえるアルゴリズム/ソフトウェア/ファイアウォールを使用している」と言うだろう。しかし、これこそが私の主張を裏付けているのだ。SMTPというプロトコルが現代社会に則したものとなっているのであれば、そんな特効薬は不要なはずである。
こういった状況はプログラマーに対して、ちょっとしたことを行うだけで一儲けできる素晴らしいチャンスをもたらしている。ルールベースのフィルタリングシステムを開発することは難しくないうえに、人々はスパム問題の解決を約束するシステムに対して大金を支払ってくれるというわけだ。電子メールのゆるやかな終焉によって、現在のコンピューティング環境の大きな礎の1つが姿を消すことになる。現在のパラダイムがシフトすることになれば、プログラマーはそういったシフトに適応する必要があるのだ。
ここでのポイントは簡単だ。メッセージの送信にはもうデスクトップPCのリソースを必要としなくなっている(デスクトップPCと言っているが、この場合にはノートPCも含んでいる)。では、人々がPCを使わなくなった場合、あるいは必要な時のみPCを使うようになった場合、どういったことが起こるのだろうか?何が起こるのかは、彼らがそのプラットフォームを利用し続ける理由を他に見つけるかどうかによって変わってくる。そして(特にコンシューマー市場における)多くのユーザーにとって、ウェブアプリケーションの隆盛は、PC自体をまったく必要としなくなるということを意味している。彼らは、ウェブにアクセスすることができ、大きなディスプレイとフルサイズのキーボード、そしてマウスを接続できるデバイスを必要とするだけなのだ。
私は今後のブログ投稿のなかでこのテーマを追いかけ続けていくつもりである。そこで、電子メールの終焉がプログラミングの仕事にどういった影響を与えるかについて、あなたの意見を聞かせてもらいたい。
J.Ja
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
- コメント(2件)
しかし、そのGetaway先がhttpというのも、あまり良い選択肢である様には思えません。スパムに記載されたURLの多彩さを見ると、httpのリソースも既にスパマーが大量に食い潰す手法を編み出しつつあると思えるからです。
差し当たっての対策を採っていくことは必要にしても、究極的にはSMTPに代わるプロトコルを制定する必要は高まっていると思います。
- ホワイトペーパー




確かにこの規格ではセキュリティ上かなりのリスクを負っています
記事の中でもありましたが、ビジネスチャンスと捉えるべきと思います