Googleをアプリケーションプラットフォームとして利用する
翻訳校正:石橋啓一郎
GoogleはGoogle Apps、Google App Engineなどの、ユーザーがGoogleのインフラを利用することのできるプラットフォームを提供している。この記事ではこのプラットフォームについて説明する。
近年、コラボレーションという言葉が流行している。数年前には、コラボレーションはIBMのLotus NotesやNovellのGroupWiseなどの先端的なグループウェア製品で知られていた。
これらの製品はまだ出回っているが、現在ではコラボレーションはあらゆる場所で見られるようになっている。電子メールから、FacebookやBloggerなどのサイト、Microsoft SharePointやLotusNotesなどのパッケージ製品にまで何にでもコラボレーションの機能が入っているのを目にすることができる。
SharePointは、企業内のコラボレーションを推進するパッケージソリューションの良い例だ。これはMicrosoftの製品の中でももっとも成長の速いものの1つだが、値段も高い。Google Appsのサービスを調べる際には、私の念頭にはSharePointがあった。
Google AppsとGoogle App Engineは一連のアプリケーションと独自のアプリケーションを構築するための開発プラットフォームを提供することによって、IT部門が必要なITインフラを提供するのを支援するものだ。以下では、これら2つの製品について見ていく。
Google Apps
Google Appsはオンラインアプリケーションのセットを提供するもので、次のものが含まれている。
- Gmailにはアドレス帳と検索機能があり、Googleトークとカレンダーが統合されている。
- Googleトークは連絡先とのリアルタイムコミュニケーションを行うためのインスタントメッセージツールだ。ファイル共有と音声通話の機能も含まれている。
- Googleカレンダーは使いやすいカレンダーでスケジュールを整理するもので、グループの人たちとの間でそのスケジュールを共有することができる。それに加え、このカレンダーを現在ユーザーが使っているプラットフォームと統合する機能もある。
- Googleドキュメントを使うと、文書、表計算シート、プレゼンテーションを作成することができる。GoogleドキュメントはMicrosoft Officeスイートの製品などで使われている文書フォーマットをサポートしているため、既存のシステムと併用することも容易だ。Googleドキュメントは、他のユーザーとのリアルタイム共同作業の機能も備えている。
- Start Pageでは、自分のスタートページをカスタマイズして作成するし、電子メール、カレンダー、他のウェブサイトなどのツールを持たせることができる。
- Google Sitesはウェブアプリケーションを共同で構築し、編集できるウェブページを提供する。これは、Googleのすべてのパワーを結集するものだ。例えばこれを使えば、動画、通常のHTML、Googleガジェット、Googleドキュメントの表計算シートなどを埋め込むこともできる。限界はユーザーの想像力だけだ。また、これを使ってコラボレーションのための場を作ることもできる。Google Sitesを使った時、私の頭にはwikiのことが浮かんだ。
Google Appsは、SharePointやLotusNotesなどの確立された製品の強力な代替ソリューションになりうる。Google Appsのセールスポイントは、これらを動かしたり、データを保存するためのインフラをGoogleが提供してくれているということだ(データはローカルに保存することもできる)。それに加え、すべてがブラウザ上で動作するため、ユーザーのコンピュータに何かを追加でインストールする必要はない。
新規ユーザーにとって、Googleのサービスのおける大きな魅力の1つは価格だ。小規模企業は時間も費用もかけずにGoogle Appsを使い始めることができる。Standard Editionでは前述のアプリケーションすべてを、すべての従業員が利用できる。また、Premier Editionはユーザーごとに50ドルで利用できる。Premier EditionではStandard Editionのすべての機能に加え、企業のための多くのツールを利用できる。これには、既存のシステムとの統合のためのAPI、ポリシーマネジメント機能、より多くのストレージ領域、カスタマーサポートが含まれている。また、学生はEducation Editionを利用できる。
私のGoogle Appsに対する最初の感想は、これは素晴らしいサービスであり、特にこのようなインフラを構築するだけの資本を持たない小規模企業にとって魅力的だというものだった。また、モバイルも積極的にサポートされているため、このサービスは移動が多い従業員に対しても適している。読者には、この製品のあらゆる側面について詳しく説明しているNancy Conner氏の記事、"Google Apps: The Missing Manual"を読むことをお勧めする。
現時点では、カスタムアプリケーションを除けば、Google Appsはグループや企業が必要とするほとんどすべてのものをカバーしている。また、Googleは残るカスタムアプリケーションについても答えを持っている。
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