「Desire」に見るGoogleとAdobeの願望

2010-03-30 11:26:23

 NTTドコモがXperiaの広告をバンバン打ち始めたと思いきや、タイミングを合わせたかのようにソフトバンクモバイルが「HTC Desire」を発表、国内スマートフォン市場が一気に動き始めました。auが夏に2機種を投入すると、主要3キャリアが出揃うわけで、その意味では今年こそが「スマートフォン元年」なのかもしれません。

 そのDesireですが、気になるのはFlashの扱いです。持ち上げると着信音が次第に小さくなる「ポライトリンガー」など、内蔵のセンサーを活用した機能も大いに気になりますが、現実として普及率の高いFlashコンテンツを再生できることは、Desireのセールスポイントのひとつとなることは確かです。

 そのタイミングで聞こえてきたニュースがこちら、「グーグル、アドビとの提携を強化か--「Flash」バンドルの可能性も」。Google ChromeにFlashがバンドルされるとなれば、FlashのサポートはDesireにとどまらず、Android搭載のスマートフォン全体に波及することでしょう。ウラは取れていないようですが、確度の高い話かと思います。

 というのも、両社ともAppleとの間には微妙な“すき間かぜ”が吹いていますし、成長著しいスマートフォンの分野では追う側の立場ですし。Open Screen Project参加企業として、Flashのオープンソース化を進めるという方向に舵を切る、という可能性もなくはないでしょう。Adobeは「H.264などAdobe以外の企業が所有する知的財産権が含まれるからオープンソース化は困難」と説明していますが、Googleはひとつの切り札を持っていますからね。

 そう、昨年買収したOn2の技術ですよ! 今年2月に買収が完了しましたから、Googleはすぐにでもこの技術を生かそうとするはず……となると、同一ビットレートでH.264より効率が高いとOn2が主張してきたビデオコーデック「VP7」と「VP8」がオープンソース化される可能性が出てきます。YouTubeなどのサービスを展開するGoogleとしては、H.264のライセンス料を払う必要がなくなるうえ、Flashでの採用も進めやすくなりますから。もし提携強化が事実だとすれば、ビデオコーデックがキーワードだろうと睨んでいます。

 ハードウェアの話から大きく逸れましたが、製品名が製品名なだけに、いろいろな人・企業の思惑がギッシリ詰まっているようで……

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