Google日本語入力のレクチャーに参加してきました
EPUB連載の仕込みでおおわらわな近頃ですが、おかげさまで大きな反響をいただいております。現在進行形のドキュメンタリーを目指していますが、しっかりと事前調査をしなければ(まだそういう段階ですしね)。ともあれ、ご存知ない方は第1回からご覧下さい。
さて本日は予告どおり2月24日開催の第5回CMSビズで行われた、「Google日本語入力」に関するレクチャーについて報告します。開発者であるグーグルのソフトウェアエンジニア小松弘幸さんが、大学院生時代にCMSビズ主催企業でアルバイトされていたご縁から、一見関係のないCMSの会合で話すことになったのだとか。抜粋になりますが、これはと感じたところをかいつまんで紹介します。
・リリースまでの道のり
このレクチャーでようやく気付いたのですが(遅いよ)、小松さんは「PRIME」や「POBox for Emacs」の開発をなさっていた方だったのですね。そのような背景があり、20%プロジェクト(勤務時間の20%を自分の興味ある分野に使えるというアレです)としてGoogle日本語入力が誕生したとのこと。
興味深かったのは、相方の工藤さんとプロジェクトを立ちあげた最初の半年間は、週数回程度のディスカッションに費やした、という話です。とりあえず着手して成り行きに任せることが多い私としましては、EPUB連載を進めるにあたり大いに範としたいところです。
実装が進み社内でテスト(いわゆるドッグフード)を開始したところ、「×××の機能がありません」といった既存のIMEとの互換性の要望が意外に多かったとの話も、なるほどという感じですね。日本語入力には確たる「様式」があり、その様式を踏まえたうえで新機能を実装しなければユーザーは違和感を覚える、ということでしょうか。UIにおける普遍性とでもいうべきものを感じました。
・Linux対応は未定
時間の都合でレクチャーの終盤は駆け足になってしまい、変換エンジンや辞書に関する子細を伺うことはできませんでしたが、参加者との質疑応答でいくつか情報をゲットしました。
1つは、今後開発版のリリースにあわせて辞書をアップデートする計画ということ。辞書が変換エンジンのバイナリに埋め込まれる(現在ハフマン圧縮後で35MBだそうです)構造により、辞書単体でのアップデートが困難だからだそうで。現在β版のリリースは2ヶ月に1度ですが、それより高い頻度で公開していきたい、とおっしゃっていました。
もう1つは、Linux対応が未定であること。理由は「マンパワーの不足」だそうで、オープンソース化されていない現状では、我々ユーザー側としてはどうにもなりません。Chrome OSとの関係もあるでしょうから、仕方ないこととは思いますが、期待して待ちたいと思います。
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